落合徳子のつくりかた 「サードプレイスとしての音楽 6」

オーボエを購入したお話です
amirisu株式会社 2022.03.09
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サークルに入った時はもちろん自分の楽器は持っていませんでしたので、いわゆる学校楽器をお借りして演奏していました。が、先輩方全員、自分の楽器を持っており、そうなると私も楽器が欲しくなるわけでして。ところでみなさん、オーボエの値段ご存知ですか?もちろんピンキリとはいえ、初心者モデルでも30万円スタート。そして私が買ったようなプロモデルですと90万スタートになっております。とても高価な楽器なんです。父に恐る恐る聞いてみたところ、すぐに買ってよし!と言われました。父は音楽と勉強に関してはお金の出し惜しみ無しでしたから、考えると随分有難い話です。今度会った時にお礼を言わなくては。

オーボエの先輩は数人いましたが、2年先輩の女性先輩と3年先輩の男性先輩の二名が私にとって思い出深い二人です。お二人ともプロになれるのではないか!ぐらいのレベルで、女性先輩は有名なオーボエ奏者のお弟子さんでした。そんな方が国立大学の普通のオーケストラにいるなんて、面白いですよね。そしてそんな先輩ですので、もちろんコネがおありです。このコネで私の大学時代はとても華やかで面白いことになるわけですが、楽器を買う時にも思う存分それが発揮されました。

先輩と話して私が決めたのは楽器を買いたいというその一点だけでした。掛け値無しにそれだけだったんです。金額はこれぐらいは出せますか?とは言われたはずですが、楽器のブランドだって選べませんでした。女性先輩と付き添いの男性先輩に連れられて楽器屋さんにお邪魔しますと、巷では有名なオーボエ楽器職人の方が直々にお待ちでして、彼が選んだという私が買うべきオーボエが1本だけ置かれていました。一応吹いてはみましたが、他に比べるものもありませんので、良し悪しはわからずにそのままお買い上げ。先輩達と職人さんは「いいものが買えてよかったね!」とすごく喜んでくれまして、当時の私はこれはいいお買い物に違いないと思うしかありませんでした。実は、クラシックギターを買った時もそのような流れだったので、しごく一般的な買い方だと思ったんですよね。100万近いお買い物だったのに、随分大胆なことをしたものです。個人で買った買い物としては後にも先にもこれが一番大きな買い物です。

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